設定ファイル共通記述ルール
- 半角文字で記述します。
- パラメータを記述した場合は、設定値も必ず記述します。未記述にすると、正常に動作しない場合があります。
- 1つの設定は1行(改行なし)で記述します。複数行にまたがることは出来ません。(action.iniを除く)
- スペースは1文字分以上の半角スペースを記述します。
- 「 ! 」(半角のエクスクラメーションマーク)を入力すると、「 ! 」に続く文字列はコメント文となり設定に反映されません。コメント文には全角文字も使用可能です。コメント文は改行により終了します。設定に対する補足説明等、設定ファイル内にコメントをメモしたい場合に使用してください。また、行の先頭に「 ! 」を付ければ設定自体を無効にできます。
phone.ini 記述ルール
- 記述方法
- 記述例
- 「電話番号」は、任意の数字(最大23桁)で設定します。
- 「電話番号」が重複して記述されている場合は、上位に記述された電話番号設定が優先されます。
ダイヤルされた番号順に1桁ずつファイルの先頭から順番に検索し、一致した電話番号があると、その時点で電話番号の検索を終了し、発信する仕組みです。
そのため、以下のような設定にはご注意ください。(「?」は任意の1桁となる設定値です)
?? 192.168.1.11:4445
100 192.168.1.11:4446
「100」をダイヤルしようとして、「10」までダイヤルした時点で、「??(任意の2桁)」の行に条件が一致するため、「192.168.1.11:4445」に発信します。
例えば「??」を「2?(2から始まる2桁目が任意の数字)」という設定にて対応することが可能です。 - KA02のボタン発信の場合の「電話番号」の記述は下記になります。
- [S01]
- ボタン1で発信
- [S02]
- ボタン2で発信
- [S03]
- ボタン3で発信
- [S04]
- ボタン4で発信
- [S??]
- ボタン(どれでも)で発信
- 「発信先IPアドレス」は、発信先の端末のIPアドレスを記述します。
- 「発信先ポート番号」は、発信先の端末の呼び出したい回線に設定したポート番号を記述します。ポート番号は、発信先端末の「syscnfg.ini」もしくは「netcnfg.ini」で設定した「CCH」パラメータになります。
- 呼制御サーバ(CPS8、CPSV)経由で通信する場合は、「発信先IPアドレス:ポート番号」の代わりに「SERVER」と設定することが可能です。「syscnfg.ini」もしくは「netcnfg.ini」の「SERVER」で呼制御サーバのIPを設定します。呼制御サーバを冗長化する場合は、「syscnfg.ini」の「SERVER2」も設定します。
- SIP対応モデルはプロキシサーバ経由で発信します。そのため、「発信先IPアドレス:ポート番号」の代わりに「SERVER」と記述してください。また、「syscnfg.ini」の「PROXY1」「PROXY1_PORT」でプロキシサーバのIPとポート番号を設定します。
電話番号記述ルール
[ ] :省略 | ||
---|---|---|
意味 | [ ](半角角括弧)で囲まれた番号は、発信元LANdeVOICEの発信先電話番号としてだけ認識されます。 着信側LANdeVOICEの着信ポートに接続された機器(PBX等)へは通知しません。 |
|
例 | [50]100 | 発信元LANdeVOICEでは、電話番号「50100」と認識されます。 発信者が「50100」をダイヤルすると、「[50]100」に一致するとみなし、設定された発信先へ発信します。 着信側LANdeVOICEの着信ポートに接続された機器には、「50」を省略した「100」が通知されます。 そのため、着信ポートに接続された機器は、LANdeVOICEから「100」が発信されたと認識します。 |
< > :追加 | ||
意味 | < > (半角山括弧)で囲まれた番号は、発信元LANdeVOICEの発信先電話番号としては認識されません。 着信側LANdeVOICEの着信ポートに接続された機器(PBX等)へは、< > で囲まれた番号を追加して通知します。 |
|
例 | <0> 0312345678 | 発信元LANdeVOICEでは、電話番号「0312345678」と認識されます。 発信者が「0312345678」をダイヤルすると、「<0> 0312345678」に一致するとみなし、設定された発信先へ発信します。 着信側LANdeVOICEの着信ポートに接続された機器には、「0」を追加した「00312345678」が通知されます。 そのため、着信ポートに接続された機器は、LANdeVOICEから「00312345678」が発信されたと認識します。 |
? :任意の1桁 | ||
意味 | ? (半角クエスチョン)は、任意の1桁として認識されます。 | |
例 | 3? | 3から始まる2桁目が任意の数字と認識されます。 発信者が「31」「32」「33」「34」「35」「36」「37」「38」「39」のいずれかをダイヤルすると、「3?」に一致するとみなし、設定された発信先へ発信します。 |
/ :任意の桁 | ||
意味 | / (半角スラッシュ)は、以降のダイヤルを4秒間すべて認識します。 | |
例 | 03/ | 03から始まる任意の桁数と認識します。 発信者が「03」とダイヤルした時点で、「03/」に一致するとみなし、以降4秒間のダイヤルを受け付けます。4秒経つと「03/」に設定された発信先へ発信します。 発信者が最終的に「0312345678」とダイヤルした場合、着信側LANdeVOICEの着信ポートに接続された機器には、「0312345678」が通知されます。 syscnfg.iniにて、「DELIM」パラメータで「#(デリミタ)」を有効に設定している場合、「#」をダイヤルした時点で、4秒待たずに発信します。 |
P :約1秒のダイヤルポーズ | ||
意味 | PBXと接続して簡易DID機能等を利用した場合、「P」一つにつき約1秒のダイヤルポーズを追加します。 | |
例 | <0PP> 0312345678 (「< > :追加」との併用例) |
発信者が「0312345678」をダイヤルすると、「<0PP> 0312345678」に設定された発信先へ発信します。 着信側LANdeVOICEの着信ポートに接続された機器には、「0PP」を追加して通知するため、「0」が通知された2秒後に「0312345678」が通知されます。 |
NOP :特定番号発信規制 | ||
意味 | 「NOP」が設定された電話番号を発信不可能にします。このとき設定する電話番号は省略記号[ ]で囲む必要があります。 | |
例 | [100] NOP | 発信者が「100」をダイヤルしても発信されず、タイムアウト後BTとなります。 |
併用例 | ||
例 | [031234]/ | 発信者が「031234」をダイヤルした時点で「[031234]/」と一致するとみなし、以降4秒間のダイヤルを受け付けます。 発信者が最終的に「0312345678」とダイヤルした場合、着信側LANdeVOICEの着信ポートに接続された機器には、「031234」を省略した「5678」が通知されます。 |
031234[5]<6>7?? | 発信者が「0312345789」をダイヤルした場合、「031234[5]<6>7??」に一致するとみなし、設定された発信先へ発信します。 着信側LANdeVOICEの着信ポートに接続された機器には、「5」を省略し、「6」を追加した「0312346789」が通知されます。 |
|
[S01]<200> | KA02のボタン1で発信します。 着信側LANdeVOICEの着信ポートに接続された機器には、「S01」を省略し、「200」が通知されます。 |