トップサイスモネットワークとは目標3. 簡 易地震計を普及させ、直下地震に対応する観測網の構築

目標3.簡
易地震計を普及させ、直下地震に対応する観測網の構築

緊急地震速報でも間に合わない直下地震

緊急地震速報が発報されるまでに、約7秒程度の時間が必要です。
そのため、地震被害がもっとも大きいとされる震央に近い場所で、緊急地震速報が間に合わないとされています。

原因は2つあります。
1つは地震計の設置密度が不足していることです。
現在の地震計は全国に約25km間隔で設置されています。
一般的な地震計の設置場所は、生活振動がないような静かな場所で、時には地中に深い場所にコンクリートなどで固定されて設置されます。
そして数mgal以下という人間には感じられない極めて小さい揺れまで計測できる高精度な物です。
設置・運用費用の負担問題があり、地震計を簡単には増やせないのが実情です。
2つ目の原因は、地震データの収集遅延が約2.5秒あることです。
そこで考えたのが「簡易地震計普及計画」です。

日本全土に簡易地震計を設置

直下地震に対応するため、簡易地震計を普及させる計画を立てました。
気象庁が配信する緊急地震速報を受信する装置に、地震計を組み込んだ端末を開発し、全国に設置しようというものです。
それによって、設置・運用費用は緊急地震速報機を導入した方にご負担いただきます。
導入した方は、地震計を設置するだけで緊急地震速報を受信できるメリットがあり、さらに地震発生に対して気象庁の緊急地震速報だけでなく、端末自身でのP波検知の2ルートから情報を受け取ることができるというメリットもあるのです。

日本

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簡易地震計内蔵「ホームサイスモ」

企業や工場に設置できる事を前提に開発されたホームサイスモの簡易地震計は、人が生活する環境で発生する生活ノイズの影響を受けます。
そのため、人間には感じられない小さな地震については生活ノイズに埋もれてしまいます。
人が生活する環境に設置する地震計で必要なのは、被害が出るような大きな地震が発生したときに、地震波と生活ノイズを区別して正しくさらに素早く地震を検知する能力です。
その部分に注目し開発したのが、防災科研の堀内茂木研究参事考案の簡易地震計です。
地震計の精度を、被害が出る大きな地震に合わせることによって、地震計の価格を抑えることにも成功しました。
緊急地震速報受信機の価格として突出してしまっては、全国に広く簡易地震計を普及させることはできません。

防災科学技術研究所と株式会社エイツーの共同開発

簡易地震計普及計画を実現するための、地震計を内蔵した緊急地震速報受信機の開発は、防災科学技術研究所(以下防災科研)と株式会社エイツー(以下エイツー)の共同開発で行われました。
防災科研は、災害から人命を守り、災害の教訓を活かして発展を続ける災害に強い社会の実現を目指し、地震、火山、気象、土砂および雪氷災害による被害の軽減に関する研究開発を行っている機関です。
気象庁と共同で緊急地震速報のシステムを開発し、緊急地震速報で使用している地震計の約1000点(2008年4月現在)は防災科研の地震計になります。
防災科研の地震に対する技術と、エイツーのネットワーク技術で、簡易地震計の開発と地震データ収集の遅延を少なくすることが実現できます。

緊急地震速報を入手すると・・・

緊急地震速報によって生じる時間は長くても数秒から数十秒です。
震源に近いところでは情報が間に合わないこともあります。

しかしたとえ数秒から十数秒でも早く、大きな地震を知ることができれば、被害を大きく減らす減災効果が見込めると言われています。

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簡易地震計普及計画最終目標

こうして誕生したのが地震計内蔵緊急地震速報受信機「HomeSeismo(ホームサイスモ)」です。

簡易地震計普及計画最終目標は、全国各地に簡易地震計を設置し、直下地震に対応するHomeSeismo直下地震観測網を構築することです。


ホームサイスモ<単独P波検知>

内蔵した地震計で端末が揺れを検知すると、その揺れの波形を解析し、端末自身が地震(P波)なのか生活ノイズなのかを判定します。

HomeSeimo Webサイトで上記動画のダウンロードができます。


ホームサイスモ<複数P波検知「HomeSeismoアラート」>

内蔵した地震計で端末が揺れを検知すると、HomeSeismoデータセンターに揺れが通知されます。
HomeSeismoデータセンターでは、都市部を中心に全国各地に設置されている複数のホームサイスモの揺れ通知を元に、地震(P波)なのか生活ノイズなのかを判定します。
地震(P波)と判定された場合は、揺れを通知してきた端末へ、その揺れが地震(P波)であることを返信します。

※端末はHomeSeismoデータセンターへの揺れ通知と同時に、単独でのP波判定も行なっています。

HomeSeimo Webサイトで上記動画のダウンロードができます。

複数P波検知「HomeSeismoアラート」実績

「HomeSeismoアラート」サービスがご利用可能か、「複数P波検知「HomeSeismoアラート」サービスチェック」でご確認いただけます。

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設置するだけで社会貢献

サイスモネットワークに賛同し、簡易地震計を設置することによって、サイスモネットワークの目標が達成されることになります。
緊急地震速報と内蔵地震計で自分を守り、また検知した地震データによって、緊急地震速報地震データを補完することで、地域貢献、社会貢献につながります。

※緊急地震速報地震データを補完することは簡易地震計普及計画の最終目標であり、現在実現されているものではありません。

社会貢献スポンサード

サイスモネットワークでは、日本全土に簡易地震計を設置する計画の一環として、「社会貢献スポンサード」のシステムを提供しています。
サイスモネットワークの取り組みにご賛同いただいたスポンサー様のご好意により、地震計内蔵緊急地震速報受信機「HomeSeismo(ホームサイスモ)」とそのサービスを無償でご提供いただくものです。

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