アクション設定ファイル
action.ini(アクションイニ)
接点出力に関する設定ファイルです。LdV4シリーズでのみ使用するオプションファイルです。
LANdeVOICE4シリーズ Webブラウザで設定
端末にアクセスして、Webブラウザで設定します。
記述ルールに従い、設定を編集して、設定ページ下にある「設定変更」ボタンを押下します。
端末が再起動するので、起動するまで電源を切るなどの操作は行わないで下さい。
- ※ 入力フォームの大きさは、フォームの右下をドラッグすることで変わります。
アクション設定ファイル記述ルール
設定ファイル共通記述ルール
- 半角文字で記述します。
- パラメータを記述した場合は、設定値も必ず記述します。未記述にすると、正常に動作しない場合があります。
- 1つの設定は1行(改行なし)で記述します。複数行にまたがることは出来ません。(action.iniを除く)
- スペースは1文字分以上の半角スペースを記述します。
- 「 ! 」(半角のエクスクラメーションマーク)を入力すると、「 ! 」に続く文字列はコメント文となり設定に反映されません。コメント文には全角文字も使用可能です。コメント文は改行により終了します。設定に対する補足説明等、設定ファイル内にコメントをメモしたい場合に使用してください。また、行の先頭に「 ! 」を付ければ設定自体を無効にできます。
action.ini 記述ルール
- 記述方法
- 記述例
接点出力部記述ルール
どの接点出力の設定か指定します。
接点出力部パラメータ名 | 説明 | |
---|---|---|
[COUT1] | C.OUT1の接点出力動作を設定します。 | |
[COUT2] | C.OUT2もしくはC.IN/OUT2の接点出力動作を設定します。 |
- [COUT1]、[COUT2]の順に記述します。
- 本設定ファイルでC.IN/OUT2の設定を行う場合は、システム設定ファイル(syscnfg.ini)のCIO_SELECTパラメータで0(接点出力として使用する)を設定します。
- 接点出力部のパラメータは、[ ](半角角括弧)で囲みます。
- 接点出力部の記述のみで改行します。1つの接点出力部に対して、複数の動作モードとイベントメッセージのセットが設定できます。
動作モード記述ルール
接点動作を指定します。
動作モード(接点動作)とイベントメッセージ(動作タイミング)は、1セット1行(改行なし)で記述します。複数行にまたがることは出来ません。
動作モードパラメータ名 | 説明 | |
---|---|---|
ON | 接点をON(ショート)します。 | |
OFF | 接点をOFF(開放)します。 | |
SB | スローブリンク。ゆっくりしたON ⁄ OFF。1秒周期でON、OFFを繰り返します。 | |
FB | ファーストブリンク。速いON ⁄ OFF。0.1周期でON、OFFを繰り返します。 | |
OS 「パルス幅」 | ワンショット。接点を記載した「パルス幅」の間ON(ショート)します。
|
イベントメッセージ記述ルール
接点動作タイミングを指定します。
- イベントメッセージは、" "(半角ダブルクォーテーション)で囲みます。
- 動作モード(接点動作)とイベントメッセージ(動作タイミング)は、1セット1行(改行なし)で記述します。複数行にまたがることは出来ません。
- 「動作対象」には、機種と回線を記述します。
機種・回線パラメータ - 「オプション(任意)」を指定する場合は、「TID(syscnfg.iniで設定したEMSGID)」を必ず記述します。「オプション」を指定しない場合は、「TID」は不要です。
回線説明
- IP回線
- IPネットワーク網側の回線
- アナログ回線
- LANdeVOICEに接続したアナログ機器(電話機やPBX、公衆網等)側の回線
"LDVEVN_「動作対象」 STARTUP" | |
---|---|
接点動作タイミング | 起動完了時に動作します。 |
記述例 | "LDVEVN_PB1 STARTUP" PB402のch.1の起動完了時に動作します。端末起動時のみです。 |
"LDVEVN_「動作対象」 DIALING" | |
接点動作タイミング | 待機状態からのアナログ回線オフフック検出時に動作します。
|
記述例 | "LDVEVN_PB1 DIALING" PB402のch.1の待機状態からのオフフック検出時に動作します。 |
"LDVEVN_「動作対象」 SETUP 「TID」 「オプション」" | |
接点動作タイミング | IP回線への発信開始時に動作します。 「オプション」 に発信先の電話番号を記述すると、その電話番号への発信開始時に接点を動作させます。 |
記述例 | "LDVEVN_PB1 SETUP" PB402のch.1が発信を開始した時に動作します。 |
"LDVEVN_PB1 SETUP PB402 100" PB402のch.1が電話番号100へ発信を開始した時に動作します。 |
|
"LDVEVN_「動作対象」 CONNECTED" | |
接点動作タイミング | IP回線通話開始時に動作します。 |
記述例 | "LDVEVN_PB1 CONNECTED" PB402のch.1が通話を開始した時に動作します。 |
"LDVEVN_「動作対象」 IDLE" | |
接点動作タイミング | 待機状態になった時に動作します。 |
記述例 | "LDVEVN_PB1 IDLE" PB402のch.1が待機状態になった時に動作します。 |
"LDVEVN_「動作対象」 BUSY 「TID」 「オプション」" | |
接点動作タイミング | IP回線話中(ビジー)時に動作します。 「オプション」 でビジーの種別指定が可能です。
|
記述例 | "LDVEVN_PB1 BUSY" PB402のch.1が発信して、なんらかの理由で話中(ビジー)が返った時に動作します。 |
"LDVEVN_PB1 BUSY PB402 NETWORK" PB402のch.1が発信しようとして、ネットワークエラー等によるビジーが返った時に動作します。 |
|
"LDVEVN_「動作対象」 RINGING 「TID」 「オプション」" | |
接点動作タイミング | IP回線着信時に動作します。 「オプション」 に発信元のシリアル番号を記述すると、そのシリアル番号からの着信時に接点を動作させます。呼制御サーバ使用時は、発信元の電話番号で指定することも可能です。 |
記述例 | "LDVEVN_PB1 RINGING" PB402のch.1が着信した時に動作します。 |
"LDVEVN_PB1 RINGING PB402 100" PB402のch.1が電話番号100から着信した時に動作します。 |
|
"LDVEVN_「動作対象」 DTMF 「TID」 「オプション」" | |
接点動作タイミング | 通話中、「オプション」に設定したDTMF番号(0~9、最大64桁)を、相手端末から受信した時に動作します。 本設定はDTMF番号を受信する端末に設定します。
|
記述例 | "LDVEVN_PB1 DTMF PB402 123" PB402のch.1が、通話中にDTMF番号「123」を、相手端末から受信した時に動作します。 |
DTMF信号 送信側使用方法 |
|
関連パラメータ | システム設定ファイル(syscnfg.ini):「LEVEL_MODE」、「DTMF_TOUT」 |
"LDVEVN_SP1 MULTICAST 「TID」 「オプション」" | |
接点動作タイミング | SP401がマルチキャスト放送を受信した時に、「オプション」で指定したタイミングで動作します。
|
記述例 | "LDVEVN_SP1 MULTICAST" SP401がマルチキャスト放送を受信し、開始音が再生された時に動作します。 |
"LDVEVN_SP1 MULTICAST SP401 RECEIVE" SP401がマルチキャスト放送を受信し、開始音が終了し放送が開始された時に動作します。 |
|
"LDVEVN_NT1 LINKDOWN" | |
接点動作タイミング | ネットワークリンクダウン時に動作します。 |
"LDVEVN_NT1 LINKUP" | |
接点動作タイミング | ネットワークリンクアップ時に動作します。 |
"LDVEVN_NT1 OFFLINE" | |
接点動作タイミング | 呼制御サーバとの通信が確立できない時に動作します。 |
"LDVEVN_NT1 ONLINE 「TID」 「オプション」" | |
接点動作タイミング | 「オプション」で指定した呼制御サーバとの通信が確立した時に動作します。
|
記述例 | "LDVEVN_NT1 ONLINE" 呼制御サーバとの通信が確立した時に動作します。 |
"LDVEVN_NT1 ONLINE PB402 SERVER" 呼制御サーバ(プライマリサーバ)との通信が確立した時に動作します。 |
機種・回線パラメータ(イベントメッセージ)
機種・回線パラメータは設定を行う(action.iniを記述する)機種ごとに異なります。
機種・回線に合ったパラメータを記述してください。
設定機種 | 回線 | 機種・回線パラメータ | 設定機種 | 回線 | 機種・回線パラメータ |
---|---|---|---|---|---|
PB402 PB402-SIP |
ch.1 | PB1 | PT402 | ch.1 | PT1 |
ch.2 | PB2 | ch.2 | PT2 | ||
OD402 | ch.1 | OD1 | SP401 SP401-SIP |
- | SP1 |
ch.2 | OD2 |
アクション設定ファイル記述例
通話中ON、終了時OFF | |
---|---|
記述例 | [COUT1] ON "LDVEVN_PB1 CONNECTED" OFF "LDVEVN_PB1 IDLE" [COUT2] ON "LDVEVN_PB2 CONNECTED" OFF "LDVEVN_PB2 IDLE" |
動作詳細 | PB402に設定する、接点出力の設定。 【C.OUT1】 ch.1が通話を開始した時にON。通話を終了した時にOFF。 【C.OUT2】 ch.2が通話を開始した時にON。通話を終了した時にOFF。 |
着信中速いON ⁄ OFF、通話開始でOFF | |
記述例 | [COUT2] FB "LDVEVN_PT2 RINGING" OFF "LDVEVN_PT2 CONNECTED" |
動作詳細 | PT402に設定する、C.OUT2の設定。 ch.2がIP回線側から着信した時に速いON ⁄ OFF。通話を開始した時にOFF。 |
特定端末からの着信時に2秒間ON | |
記述例 | [COUT1] OS 2000 "LDVEVN_OD2 RINGING OD402 2000001" |
動作詳細 | OD402に設定する、C.OUT1の設定。 ch.2がシリアル番号2000001の端末から着信した時に、2秒間ON。2秒経過後は自動的にOFF。 |
ネットワークリンクダウン時にゆっくりしたON ⁄ OFF | |
記述例 | [COUT1] SB "LDVEVN_NT1 LINKDOWN" |
動作詳細 | C.OUT1の設定。 ネットワークリンクダウン時にゆっくりしたON ⁄ OFF。 |
DTMF番号でON、DTMF番号でOFF | |
記述例 | [COUT1] ON "LDVEVN_SP1 DTMF SP401 123" OFF "LDVEVN_SP1 DTMF SP401 456" |
動作詳細 | SP401に設定する、C.OUT1の設定。 通話中に相手からのDTMF番号「(*)123(#)」でON。「(*)456(#)」でOFF。 |
DTMF番号で60秒間ON | |
記述例 | [COUT2] OS 60000 "LDVEVN_PB1 DTMF SP401 789" |
動作詳細 | PB402に設定する、C.OUT2の設定。 ch.2の通話中に相手からのDTMF番号「(*)789(#)」で60秒間ON。60秒経過後は自動的にOFF。 |
回線未使用時(待機状態時)にON | |
記述例 | [COUT1] ON "LDVEVN_PB1 IDLE" |
動作詳細 | PB402に設定する、C.OUT1の設定。 ch.1が未使用(待機状態)の時にON。 |
待機状態からのオフフック時ON、IP回線着信時速いON ⁄ OFF、通話終了時(待機状態移行時)OFF | |
記述例 | [COUT2] ON "LDVEVN_PT2 DIALING" FB "LDVEVN_PT2 RINGING" OFF "LDVEVN_PT2 IDLE" |
動作詳細 | PT402に設定する、C.OUT2の設定。 ch.2が待機状態からオフフックした時にON。 IP回線着信時に速いON ⁄ OFF。 通話終了時(待機状態移行時)にOFF。 |